晴れの国へー 2

「勝ったら俺のおかげ、負けたらお前らのせい」
「俺はがんばったけど、お前らの応援が足りないからうんたら」


これがない応援席は居心地がいいよね。

札幌を出て、いくつかのアウェイに行くと、
こちらに足りないものが見えてくる。
それは「隣の芝は青く見える」という類のものではなく。

岡山で見たそれは、

・ファジフーズに入るお客に、
「暑い中来てくれてありがとう」
「グルメを楽しんでくれるだけでも嬉しいから、ゆっくりしていってね!」
「できれば、試合も見てくれるといいなー」
という感じで、クラブの人がうちわ(スポンサー入り)を配りながらアピール。

・おいしく、具の量が多く、安い。お客を待たせない。
ピザ2000円とかもない。

マーケティングがしっかりしてるのか、
季節的なメニューのミスマッチがない。

・グッズ売り場は場内、場外に数ヶ所ずつ設置。

・選手横断幕はクラブカラーに囚われすぎないカラーで基本派手。
キャッチフレーズや写真つきで、生地や字体も競輪選手のそれっぽい。
「徹底先行 脇本雄太」的なセンス。
横断幕屋さんは多分玉野競輪も手がけているのでしょうw

・試合直後から退場口でスタッフの人が待機して、
帰宅する人に「次の大分戦も来てね!」とビラを配ってアピール。
(友達が家に戻るとお母さんが「次の試合に行こうかしら」となってた)

・とにかく、バイト君に指示するだけではなくて、
クラブスタッフが足で歩いてアピールをする姿勢。

・席でも限定グッズ列でも奪い合って買い占めるのではなくて、
ちゃんと並んで、常識的な数を買っていく。
電車待ちの列は平気で横から入ってくるし、電車の座席も独占するけど、
何故かカンスタでは入場列で横から入ってダッシュということをしない。

・試合前、チャントの歌詞を大型ヴィジョンに表示。

・家族連れが多く、応援席も20〜30代が多い。
補習期間の学校帰りJKもいる。
チャントが響く席で堂々と寝ている赤ちゃんもいる。
小学生のちびっ子もお父さんと一緒に歌ってサルトをする。
その後、疲れて座ったり寝ちゃっても「あっち行けーや」とはならない。

・決して排他的にならないバックスタンド応援席。
真ん中に寄れとは強制せず「今日もめいっぱい声出してがんばろーなー」。

・大旗を振るお兄さん達もただ突っ立ってぼーっと見るということをしない。

・引き分けでも選手を責めない。
「今日は俺らの応援が足りなくてごめんなー」
「今は勝ちきれなくて辛いけど、
俺らもがんばって応援するから、次も一緒にがんばろうなー」


クラブの営業努力とかサポーター間の気遣い心遣いは正直羨ましかった。

初めてのホームのお客さんにも楽しんでもらおう。
またファジフーズ食べに来てなー!待っとるよ!
岡山に来ることあったら、また試合観に来てね!

地域リーグの頃から知ってて、もちろんJFL時代も。
Jリーグに入ってから、アウェイでは何試合か観てて、
ホームGATE10は初めてだったんだけど、
思っていたとおりの暖かいホームだった。


岡山で撮った画像もあるよ
http://twitpic.com/photos/jizow_haroco


つづく